笛吹川西沢渓谷から林用軌道跡を歩き林道から石楠花新道に入り北奥千丈に出て国師ケ岳
を巡って大弛小屋泊り、国師から甲武信の稜線をめぐって甲武信小屋泊り戸渡尾根で下山(2018/6/3.4.5)
トロッコ軌道跡をたどり橋脚跡で沢を渡ると広瀬ダム雨量観測の上でレールの残骸は 無く成り草の生えた林道に代わる、上部の京が沢の上まで軌道は有ったそうな、2時間
ほど歩き天狗の尾根取りつきまで来たが、道標無、踏み跡無し、やぶ漕ぎ覚悟で登り 出すが、無理と断念、ふかふかに倒木が多すぎコケまで生えている。1時間ほどで下山
アスファルトの林道を奥千丈の尾根と林道の交わる処まで歩こうと覚悟する、しかし 照り返しの暑さに苦しめられる。2時間で石楠花新道にたどり着き木陰の登山道にホット
する。2時間も歩くと倒木が行くてを阻む、悪戦苦闘3時間で奥千丈、更に1時間で北奥千丈 稜線にたどり着く、20分もすれば大弛小屋、何とか20Kmを凌いだ、ヘロヘロだ。
西沢渓谷の遊歩道は七ツ釜で終わり林道軌道跡を歩く、昭和48年頃の道か? 昭和52年のガイドブックに軌道跡の一部崩落が書かれていた、それから40年
は過ぎているので心配、グーグルアースで見るが、はっきりしない。沢に降りては 巻く道が無いとの事、何とかこの2時間くらいをしのいだら道ははっきりしている
三塩軌道、軌道幅762m/m、本線延長14.5Km、三富村広瀬からアザミ沢上部まで昭和 6年から2年がかりで完成させる。降りてくる時は惰性、登りは馬。
塩山駅近くの赤尾貯木場から広瀬まで18.5Kmを動力で運搬、県による伐採事業の奥地進展と共に奥地に、広瀬からアザミ沢へは
昭和30年から昭和39年県行事業は終わり昭和41年廃止、民間に移り昭和44年に廃止となる。
1日の登山道の走行距離は10Kmが限界、1Kmを1時間かかるがこの日は林道を4時間 歩いたせいもあるが焦っていたのか17時までに小屋に着かないと晩飯にありつけないのか
相当頑張った、20Kmを12時間かけて歩いた、疲れはてて飯もたいして食えない有様 野菜が硬くて噛み切れなかった事もあったが限界状態だった。
東沢を吊橋で渡ると鶏冠山が見えて来た。初めての笛吹にいきなり鶏冠山、4時間のやぶ漕ぎ とわ、無鉄砲な事をしたもんだ。
遊歩道を対岸に橋で渡る、更に登りながら正面で七段の釜滝に、
いよいいよトロッコ軌道跡に歩を進める。入ってはダメの看板を無視、綺麗にレールが 残っている所はここぐらいかな、76cmの軌道、50年は放置されている?
短い素掘りのトンネルが2本、落石していた。
橋脚の残骸で対岸に沢を渡りたいのだが結構な水量、慎重に落水しないように何とかわたる 靴を濡らすとそのあとがつらいし臭くなる。写真の真ん中当たりに橋脚の残骸、分かりずらい
広瀬ダム雨量観測所当たりから林道になりレールの残骸は探すのが大変、ここで8時
天狗尾根を登るのが計画、入り口がどうも分からず困った。右にもっと巻いた所がったようだ。
ヤマレコのユーザーの投稿を点にしたオレンジの軌跡がもっと右と言っているのに、事前に確認しておけば、あぁこんな事には、残念。。。。。
グーグルアースを見ると以前の投稿写真のマークが天狗尾根を指している。何で確かめなかった。悔やむ。
天狗尾根の取り付け当たりに来たが、道標が無い、踏み跡も無い、さぁ困った。ここで10時、もっと事前に調べるべきだった、
軌道跡ばかり入念に調べて、天神尾根の道標が有るものと勝手に思い込んでいた。
舗装の林道を2時間、照り返しに苦しめられ、やっと来ました石楠花新道、道標も有り やれやれ、12時に成ったので登山道の木陰でお昼。しかし暑さでばてばて、味の濃い
カレーうどんのカップ麺が食えない、麺が変だ、スープだけ飲んで捨ててしまう。この後、 倒木との闘いが待っていた。これでもかと登山道をふさぐ大木に4時間の悪戦苦闘。
白樺が見えて、国師らしき山も見えて来た。初めての道標になにやらホットして
北奥千丈に来ました。眺望がやっと開けて、やはり山はこれでないと、林間コースが疲れる
北奥千丈に着いた、金峰山の五丈岩が見えて、やったやった小屋まで20分、酒、飲んで 晩飯くってひっくり返るぞ。
国師ケ岳には目もくれず、転げるように小屋に辿り着く、予約の時、今日は満員御礼で 布団部屋で良ければ泊めましょう<
と言われていたので、何でもいいと思っていたら詰めてすみっこに入れることの、 やれやれ、疲れすぎてコーラを買ってウイスキー割を2杯飲んだら、何も食べたくない状態
すき焼き風鍋で本当はうれしいはずがさっぱり食えない、何とか1杯の飯を食終える。
トロッコ軌道跡から大弛小屋までのGPSの軌跡が残っていた、天狗尾根に取りつけなかったのが、痛恨の極み4時間の無駄になった事でしょう。
2日目 国師が岳から甲武信か岳の稜線を歩く、アップダウンも幾度となく繰り返す
岩肌は見えず樹海でおおわれている、樹海のトンネルを歩く様だ。風は吹かず暑い山行に
2日目のスタート、3時に目覚め4時には出発の予定ながら朝飯を食べてたら5時に成って仕舞った。コースは6時間半と52年のガイドブックが言うので簡単に考えいた。実際は上がったり
下がったりをあきれるくらい繰り返して、全く眺望が効かない、風は通らない、思いのほか苦労して11時間の長丁場でやっとこ甲武信小屋に辿り着く、10Km近い距離、10時間は掛かるというもんじゃあなかろうかと。
朝飯、いつものフランスパンをトースト、マーガリン塗って塩ふった、薄切りチーズをのせて食べる。粉末カップスープ、粗挽きウインナの湯引き、ステックコーヒーと大満足の朝飯、
気分も軽く疲れも無く、天気も快晴、さぁいくぞと気合十分だった。
残雪の北岳、空気が澄み切ってはっきり見える。八ヶ岳の残雪も見える。
昨日降りて来た北奥千丈、金峰の五丈岩
赤岳、横岳、硫黄岳
国師が岳に1時間、頂上の残雪がまだ厚いようで白い富士が
北奥千丈からの稜線の先の注意書き
天狗尾根の注意書き、よく読むと軌道跡が崩落してると書かれている。樹海のトンネルに さぁ突入。これから先は道標くらいしか撮るものが無い
国師のタルは過ぎた事は覚えていた、東梓は気が付かず写真も撮らず過ぎてしまった。 東梓の先で休憩、本当に疲れていたらしく20分の間、熟睡した。起きて歩き出して東梓
に向かい東梓の小さなピークで金峰から来た2人に声かけられ、逆走が判明、何ということか1時間はムダにしてしまう。昨日の疲れが溜まっている。眺望が効かない、林間で風が回らず暑い。
あとで考えると瑞牆山2200mを富士と間違えていた、もっと遠くなのに、疲れで頭がほとんど回らなかった。
両門の頭、東沢の両門の滝の西俣の上部、ここだけ岩で視界が開ける。
富士見とわ?なんのつもりで付けたか。30分もすると水師を過ぎる。
千曲川の源流の碑を見ようかと思っていたが、もうダメ、下って登って2時間か?ムリだぁ。甲武信の最後の登り、振り絞って登る。
やっとこ甲武信、時間は11時間、なんとつらい事か!眺望が効かないとこんなに面白くない 、低山の林間の稜線歩き、もうしたく無い、が、雁坂峠から雲取りが残っている。
甲武信小屋に辿り着く、今晩の宿、4回目の泊まり、晩飯に時間が有ったので氷結レモンにスキットルのウイスキーを足して3杯は飲む、ウイスキーを空にしても下山するだけだ。
山地図に今日の行程の注釈を書き込んだり、撮った写真を確かめたり充実の時間だ。昨日は時間に追われヤレヤレする時間が無かった。ヨレヨレで飯も食えなかった、体力の限界を痛感していた。
3日目、甲武信小屋から戸渡尾根、徳チャン新道で西沢渓谷に下山、一昨昨日、昨日の歩いた道には残念ながら石楠花の花が咲
いていない、十文字小屋は満開とヤマケイオンラインで出ていたのに、来た道のシャクナゲのつぼみは小さく硬い、
甲武信小屋の朝飯、30歳のころ奥穂高の小屋の朝飯に生卵、ロースハム1枚 ポテトサラダ、ピンポン玉位のポテトサラダ、味付け海苔。この朝飯には驚いた、山小屋で生卵が出て、たまごかけご飯
が食べれた事には仰天した、ヘリで荷揚げするように成った。それまでは晩飯のおかずは佃煮の3種盛りが当たり前で、この朝飯を見て昔を思い出だす。甲武信小屋の晩飯は槍が降ってもカレー。
5年前、鶏冠山に登ってやぶ漕ぎして甲武信小屋に泊まった、領収書が出て来た。初めて来た 奥秩父、甲武信岳、簡単に達成したので舐めてかかっていた。
小屋から木賊山に向かうと甲武信岳が、昨日苦労した稜線が見えてくる、もう来ないぞー。
奥千丈が稜線の先に見えてきた。
木賊山に、すぐ先で戸渡尾根に下ると木々で視界は無くなってしまう、
鶏冠尾根の取り付け、5年前に下から藪漕ぎして来た。
右手が鶏冠山で鶏冠尾根、意外と下草もなくひょろひょろとした石楠花しかなく、獣道の様な 道筋が有った。
真ん中当たりの水平な林道の右先の尾根筋が天狗尾根で国師へ、奥の尾根筋が石楠花新道で奧千丈から北奥千丈に>
標高が1500m位に成ったら、石楠花が咲いてきた、うえはまだつぼみが固く閉じていた、 いやぁ良かった、石楠花を見たいと思っていたので願いが叶う。
群生という訳にはいかないが、 結構です。去年の7月には破風山で満開だったのを遅咲と勘違いしていた。
標高1000m位まで下山して来ると、シャクナゲは咲き終わり、つつじ?に代わる
この辺から猛烈な耳鳴りがジィジィと音がするのでどうした事かと。しかしよくよく聞くと どうもセミの音の様だ、音調が変わるのでセミだと気付く。まだ6月に成ったばかりなのに、
相当暑くてせみも勘違いしたのか?せみの抜け殻も見つけて、耳鳴りで無くて良かった。
この案内版、面白い、良くできている。地形に似せて書いてあるが、かなり縮めて描いてあり 全体が良く分かるし、カエルに蛇にカニ、狐、ウサギ、クマなかなかコミカル。