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南アルプス最南端 3013mの聖岳
 2017/9/12の赤石縦走で果たせなかった聖岳、余裕日を取っていれば回れた聖岳、
 前線通過で2日も千枚小屋で待機したため赤石岳で下山を余儀なくされた。その後 コロナ渦
で3年も小屋が営業辞めた。 2023.9.18 73歳 299Kmバイクで下道、最後のツーリング 
芝沢ゲートまで走った。 聖岳直下の聖光小屋が7年ぶりに営業、それでこんな事が可能になった。


2023年9月18日聖岳に登ろうと計画、しかしお天気がどうもはっきりしない、
予報は変わり確定できない程変化,雨でも決行と覚悟して計画、お休みも5日もらう

下栗ので道路が崩落、かなり回り道をして芝沢ゲートに向かうが発電所から砂利道、ここで止める

ゲートから先はタクシーは通れたが道が壊れて今は通行止め

小さな発電所この水路トンネルは易老渡の上の沢から引いていた、小さな突堤(ダムとは言えない)
から芝沢ゲートの発電所に水路トンネルで導水して発電していた。


県営の森林公園の為の発電所、導水管は50cm?高さは50mかな?200v位の電圧?
随分とお金を掛けた自然公園、聖光小屋も施設、ケーブルカー、トンネルと金が掛かってる
聖光小屋には12時前に到着、まったりしてビールにウイスキー追加、シャワーも有る。夕飯
おかずは鹿肉のソテー、赤身で油は無し、噛み応え十分。同じような年寄りばかりだ。6人

3時に起きて朝飯の支度、4時に歩き出す。今日中に聖に登って聖平の小屋に16時には入ろう

ゴンドラには乗らずに川を飛び石ずたいに越えた、先に古いコンドラ、廃屋の小屋


イラモミの大木の下の広場、まだ薄暗く、あの星空は何処に?


苔平まで登ってきたが、かなり蒸し暑い。

薊平の稜線が見えて来た、ここまで7時間近く掛かり何と蒸し暑い事か、聖まで3時間
薊平で同室だった60代の韋駄天、何と頂上を極めて降りて来た。びっくり仰天!!!

あざみの花

眼下の尾根の低い方に今晩の宿、聖平小屋。聖岳の頂上が見えて来た

小聖まで来たが、眺望は効かず、霧で髪の毛はぐっしょり、全然ガスの切れ間が無い

2000mを越えているのでハイマツや灌木の中を歩く。

2500mまで登る、ガスの切れ間も無く、頂上も拝めない

晴れたら岩稜の写真が撮れるが、ガスと静岡側から吹き上げる雨、風でさっぱりだ

14時過ぎに何とか聖に登るが、霧に横風、全く付いてない、でも何とか頂上にたどり着く


転げ落ちる様に薊平に。小屋が直ぐなのかと思いきや30分近くかかり、遠かった。16時過ぎにたどり着く
静岡県営の小屋、業務委託で個人の運営なのかな?全く人間味の無い対応で鞭打たれた。

木道から下って行くと赤いトタン屋根の小屋に。明日は4時出したら光小屋に15時には着きそうだ



3時54分に聖光小屋を出発、14時16分に聖岳に、16時03分聖平小屋に到着、霧、雨の中何とかたどり着く

聖平小屋で晩飯を作る、尾西食品の五目御飯(アルファー米)、レトルト肉じゃが(湯煎用)
中々うまそう、しかしアルファー米は大昔と同じだ、粘りが無いまずい!疲れで食欲がわかない
ウィスキーも上手くない、酎ハイレモンも冷たすぎて何を飲んでるか分からず、疲れすぎた
朝飯はカップのスープパスタ(インスタント)フランスパンのバタートースト塩ふり、カップ
スープ(カボチャ)、粗挽きウインナの湯引き、と充実の朝飯、晩飯の時と違い食欲が出て上手かった
予定通り4時スタート、16時にはテカリ小屋にたどり着きたいが昨日と同じガスガスでさっぱりだ
朝は3時に起きて、飯食って出発、4時58分、一時間も遅れてしまったがさぁ歩くぞ

6時近くにやっと明るく、しかし霧と風、時たま雨とまぁ2日続きで悪天候、

稜線歩きであまりUPDwnは無いが、写真を撮れない、

2000mは超えているのでハイマツや漆、赤い実を付けて灌木で高い木は無い。

霧や雨の中、静岡側から吹き上げる、横風にいじめられて、南岳に






小河内岳の肩にたどり着いたが、頂上に向かう気も無く通過、





標高差の少ない稜線を歩く、かなりの時間稼ぎ、


鳥小屋尾根?調べたが出てこない?ヤマケイの拡大比率を変えると出て来た茶臼からヤレヤレ峠に
尾根筋は見て取れる、見通しが効くとは思えないのでやはり熟達者向け藪漕ぎも覚悟しなくてはならない。

茶臼岳にたどり着く、一時も晴れる気は無い様だ

茶臼岳、仁田池




突然近くの茶臼岳が見えた。このまま晴れないかの願望は空しく空回り

易老岳に辿り着くが山頂とは程遠い、峠と言った方が合ってる。帰りは易老渡にここから下る



三吉平、林の中の平らな窪地、ここから光岳に向かって登りだすが地図は真直ぐに成ってるが
どう見ても大石ゴロゴロの沢登り、何度もヤマレコを見直すが、良いのだ、仕方なく沢登開始

青い花はトリカブト、2000m位の高地に咲く毒の球根、振り返るとガスが切れて聖が見えた


大石ゴロゴロの沢登りの途中でやっとご対面、一番左のちょっと低く見えるトンガリ山が聖岳、
一番高く見える上河内岳、更に一番大きく見える茶臼岳、その手前が易老岳、そこから2時間半
明日は易老岳から易老渡に下る。雨が降らないとありがたいが?

難行苦行の最後の沢登りを終えて静高平にたどり着く、木道の先には光小屋、殆ど頂上、
振り返りると聖、上河内、茶臼がまだ見える。このまま晴れてのお願いは却下,
テカリの展望台に登る頃には又ガスが湧いて何と無常な事か、2日もガスと雨風

光岳に登って聖方面を見るとガスですっぽり、何も見えない、腰が痛い仕方なく光岩はパス


15時26分に光小屋にたどり着く。空荷で山頂に、大した起伏は無いが往復で1時間も掛かる
小屋に戻り晩飯の支度、10500円の素泊まり、どうしてこんな金額に成るのか?
としか思いつかないコロナに便乗商法か?麓の川根町の建築で委託運用の小屋、しかし
場所はピカイチ、殆ど頂上。赤石避難小屋に匹敵する。まぁ仕方ないそれでいい人来てね
晩飯にまだまだ色々残っているが疲れ切っている、お湯を沸かしインスタントの焼きそば
を食しただけで腹一杯、もう食えない。本当に疲れてしまった。明日は暗い内にあの沢下り
は危険だ、明るくなってから動き出そう。翌朝は5時から朝食の支度、インスタントスープ
粗挽きウインナの湯引き、フランスパンのバタートースト塩降り、6Pチーズ、とまぁ豪華
腹ごしらえも済んでうんちも模様して中々良いぞ、6時に出発、既に明るい、岩場は慎重に
朝は遅く5時51分に出発、十分明るいが雨、沢下りでコケて歩けなくなるリスクを避ける

天然記念物に指定されている、亀甲状土(凍結、融解を繰り返して作り出された周氷河地形)
光小屋の木道の脇の白い物は小さな小さな白い花、名は何という?

下山の最初の難関の沢下りはコケル事も無く三吉平に、それから易老岳にたどり着くが雨が

易老岳から下り出すと意外な急阪でこけない様に二本の手が大活躍、

雨がじゃぁじやぁ降って来て登山道は沢に、巨人が腕組みしてた。


一時間半で面平まで下る。雨が止む気配が無い。
本当にひどい雨、どうにもならんがこけない様に足元確かにどんどん下る。

途中で膝が参ってしまった三人グループが居たがまだまだ下山には3時間は掛かろうかと言う場所
気の毒だがどうにもなりません。這いずっても降りなくては。悪天候で気分も優れず気持ちに負けたか

易老渡にたどり着いたがまだ2時間近く歩く。沢は以外に濁り水でも水量が増えてもいない
易老渡に11時36分、それから芝沢ゲートの先砂防堤の駐車場まで2時間近く13時20分に到着

芝沢ゲートの駐車場にたどり着く。雨の平日という事もあり19日とは大違いで車がいない
下栗では凄い雨、これでは走れるのか、これから300kバイクで下道をせっせと走れるんかいね、
途中は降ったり止んだりで休まず走る。山梨に入ったら雨は上がりやれやれ、もう帰り着いたようなもう
山梨の国道20号で腹が減って仕方なく車屋ラーメンに入るが、4日も着た切りスズメ蒸れて臭い、浮浪者の匂い
夜に成り寒いのでずぅとカッパで運転、脱ぐと臭い、そのまま店に、すきっ腹には勝てない、味噌ちゃーしゅう
を食して本当に旨かった、3日ぶりにまともな食事、さぁブンブン帰るぞ、時間も遅いので渋滞なし。
GPSデータから歩いた軌跡


GPSのデータから歩いた距離は58.8Km、時間は33.27時間と成りましたが、歩く向きが変わっただけ
で距離が延びてしまう、回転しただけで距離が延びてしまうなど1、2割くらいは長くなってしまう?実際はもっと短い



二泊は飯し無しの素泊まりの小屋泊。お昼時は食事の提供が有った様だが晩飯は自炊。食い物だけでこの量だ

残念な山行、山の勇姿が一枚も撮れずカシバードで赤石から光岳までの遠望を作って見た。


9月21日15時の天気図、日本海の秋雨前線が本土を横切って悪天候に。予報通りついていない

長野県飯田市芝沢ゲートまでバイクツーリング。600Kmを下道で行って来て帰る、73の爺さんの所業には?
聖光小屋が7月20日から7年ぶりの営業のNewsをWebで見つける。ゲートで車中泊で2時ころ歩き始めるのが上等手段
しかし聖光小屋に泊まったなら4時スタートすれば聖岳に登り聖平小屋にたどり着ける。
古淵を早朝の2時スタート、20号を茅野まで152号線に伊那市と大鹿村の境の分抗峠は極端なカーブ
中型トラックは曲がり切れないひどい道ながら簡易舗装、大鹿村役場で県道22号に右折
北川露頭
村境の分抗峠の急折れから5分もしないで到着、トイレ駐車場が完備



中央構造線の内/外が色違いで露出した珍しい地層

茶色が内帯、青色が外帯の断層

フォッサマクナと中央構造線は違うと分かった。マントル対流の流れの違いが、プレート、3つのプレート
に揉みくちゃにさて出来た日本アルプス、生成の由来が分かり興味深い
小渋湖で県道59号に、22号は通行止め。中川村まで下って来て県道18号に左折、喬木村役場で251号を左折
国道474の有料道路(ただし今は無料)の真っ直なトンネルに突入5Km位かな、突き当りが国道152号
どんどん下って行くと白い2階建て上村小学校の手前に下栗の里の立て看板。ここまではそこそこの道幅。
天空の里 下栗

Webより転載。
標高1000mに有る村落、尾根が伸びているがそちらには集落は無い。これから芝沢の発電所に下って行くが簡易舗装
道幅は狭い。発電所の横の砂防堤を渡ると砂利道、この発電所の水路トンネルは聖光小屋のすぐ下の突堤から引いていた
ビンーンという回転音が響いていた。バイクの後ろタイヤが裂けているのでこの辺で止まろう。9時に着いたから7時間
299Kmの走りで到着。タイヤがバーストしたら、ロードサービスがここまで来てくれるのか心配だ